PS4『ゆらぎ荘の幽奈さん 湯けむり迷宮』愛の証明終了

タイトル画面
公式サイト:ゆらぎ荘の幽奈さん 湯けむり迷宮

プラチナトロフィー獲得
愛を証明終了 (トロフィーコンプリート) したので覚えている内にゲームへの評価を書き記しておきます。

クイックメニュー
開発は『オメガラビリンスZ (以後:ωZ)』と同じく株式会社マトリックス様。
システムは大体同じで、クイックメニューやロングダッシュ (このゲームでは「ゆらぎダッシュ」) は相変わらず快適。
その上全体的にレスポンスが改善されていてメニュー操作はより軽快に。
ネックだった武器振り罠探知歩きもサクサクで文句なしですね。
槍 罠探知
ちなみに「槍」の正面2マス罠探知は目の前1マスだけに弱体化されていましたが、あまりにも便利すぎたので仕方のない調整だとは思います。

システム周りが快適にブラッシュアップされた反面「湯かご (他ゲーでいう壺・巾着)」周りで『ωZ』には無かったバグが新たに発生。
しかし「取り出しバグ」はプレイヤーに有利に働くのでむしろそのままで良し。
湯かごバグ1
湯かごバグ2
壁に投げて壊した際に中身の表示位置が時々おかしくなるのもミニマップの方では正しく表示されているのでそちらを見れば問題なし。
つまり湯かご周りのバグは全く問題ないってこったな!

アイテム重なりバグ
問題なのは「湯かご」に関係しないバグで、条件は分かりませんがアイテムが重なって表示されて (画像は爪と槍が重なっている) それを拾ったら操作を受け付けなくなる現象が1度だけ発生しました。
厳密にはゲーム内では右スティックでの視点操作のみが可能。
PS ボタン操作は受け付けているのでアプリケーションを終了して起動し直してください。
トロフィーコンプリートまでに1度だけだったのでギリギリ許される範囲の罪なはず。

クリティカル演出
演出面ではクリティカル時のズーム&スローに軽く感動。
2021年になってこの程度の演出でここまで感動してくれるユーザーなんて私だけですよ。
本当にチョロいですね。
「ローグライクの命であるゲームテンポを損ねるだけでは?」という方のためになんとこちらオプションでのON・OFFに対応しております。
気遣いのプロかな?

属性
「属性」は恥ずかしながらそれほど活かせませんでした。
炎・氷・雷の巻物をキープ出来ている時は活用させていただきましたが、アイテムがいっぱいになった時に攻撃アイテムから処理する癖があるので有効活用できた回数は少なめ。
今にして思えば前方4マス貫通の (多分) 必中攻撃なんだから超優良打開アイテムだったような気がするも完全に後の祭り。
脳みそ縛りはやめようね。

武器の方はそもそも属性付きの武器自体が少なくありませんかね?
1マス武器、槍、勾玉でアイテム枠を圧迫しているので更に属性武器まで持ち歩くことはできませんでした。
対狐族用に三属性の爪とか持ち歩けたら楽だったのかな。

装備切り替えは『ωZ』から受け継いだターン消費無し仕様。
勾玉クリティカル
本作で新たに登場した「勾玉 (正面5マスまで届く武器)」で先制攻撃、
槍クリティカル
正面2マス目まで近づかれたら槍で突く、隣接されたら1マス武器で殴るのコンボは強力。
地図の巻物、気配察知のお守り、透視のお守りと合わせればまさにガン処理。

ただ敵の方にも強化点があり、誰でも痛恨の一撃 (敵側のクリティカルヒット) を出してくるようになっています。
「残りHP五割は即死圏内」と捉えることが湯けむり迷宮の鉄則。
油断すれば割と本気でコロッと逝きます。
気配察知のお守りと透視のお守りが無い中盤辺りはそこそこハラハラした冒険ができるのではないでしょうか。
「幽奈さんでハラハラなんてしたくないよ」という方のために無料 DLC でカチカチ防具が配信されているのでご自分のゲーム温度に合わせて調整してください。

着せ替え 3Dモデル
装備 (武器・防具) は3Dモデルや立ち絵にも反映されて「着せ替え要素欲しい勢」も満足。
着せ替え 立ち絵
立ち絵に至っては防具の「破れ」具合も反映してくれます。
破封忍具 (ハプニング) 衣装破れ
破れは「小破れ・大破れ」のそれぞれで見た目と性能に変化があるという神ゲーム性。
これだけでローグライクキャラゲーとしては満点を出せるのではないでしょうか。

感応霊泉1
キャラクターの基礎ステータスアップと必殺技修得を行う「感応霊泉」はアクション要素のあるミニゲーム方式。
感応霊泉2
『ωZ』のパワーアップシステムは完全虚無なミニゲームだったので、これは私にとって嬉しすぎる変更点でした。
ミニゲームをプレイしないと獲得経験値が下がるのにそれでもスキップする程度には苦痛だったのでありがてぇありがてぇ。

入浴による成長
ただ「感応霊泉」に必要な「霊力せっけん」の入手のしにくさは『ωZ』の「悶絶香」を遥かに凌ぎます。
全員を強化して好きな組み合わせでストレスなく遊びたい方には有料 DLC『アイテム:「霊力せっけん」ショップ追加』をオススメ。
私はこれを制限したため、操作キャラとパートナーキャラをほぼ固定で遊ぶこととなりました。
「キャラゲーの楽しみ方か? これが…」

浮島に置いてあるアイテムの質が『ωZ』から大幅劣化したのも霊力せっけんを集めにくい一因かもしれません。
本作の浮島の期待値が低すぎるのは個人的にとても残念でした。
ボーナスエリアではちゃんとお得な気分にさせて欲しいの、俺は!

サイドストーリー
ダンジョンごとに設定された目標を達成することで開放される「サイドストーリー」はビジュアルノベル方式で展開。
一枚絵のイベントCGが見られるものもあり、先ほど満点を記録した「キャラゲーとしての評価」を限界突破してくれます。
開放条件に衣装が関係しないサイドストーリーでは各キャラに現在着せている衣装が立ち絵に反映されるイメクラ仕様。
ここではみんな自分の性的嗜好に正直になればええ!

チャレンジダンジョン
本編とは無関係なやりこみ要素のチャレンジダンジョンも簡単すぎますし『不思議のダンジョン』系ゲームとしては正直うす味。
しかしキャラゲー方面の要素がよく出来ているので『ゆらぎ荘の幽奈さん』ファン向けゲーとしては濃い味な作品となっております。
そもそも『幽奈さん』にガチのローグライクを求めている人がいたとしたら「それが間違い」ということを強く説いてあげたいですね。
原作のファンが気持ち良くなれること以上に大事なことなんてねぇ!
ご新規さんは2番目! ごめんね!

可愛い女の子の着せ替え要素を楽しみつつ軽い気持ちでローグライクしたい方にオススメです。